麻紐を使ったメダカの産卵床について

この記事を読むための時間：3分

ラッピングや荷造り、園芸、手芸など、あらゆるジャンルにおいて利用されているエコ素材、麻紐。最近ではあらゆる所で販売されるようになり、手軽に手に入るようになりましたが、そんな麻紐がメダカの産卵床として利用できるのをご存知でしょうか？麻紐に少し手を加えるだけで、メダカの産卵床を低予算で大量に作ることができます。メダカを飼っている人たちの中で麻紐を始め、100均グッズを上手く利用してメダカの産卵床を製作することが密かなブームになっているそうですよ。では麻紐や、その他の100均グッズをどのように加工すればメダカの産卵床として使えるようになるのでしょうか？このような疑問の解決に少しでもお役に立てるよう、今回は麻紐や他の100均グッズを使ったメダカの産卵床について、作り方のお話も交えながら詳しく解説していきます！

メダカの産卵床に麻紐が使われる理由

メダカの産卵床に麻紐が利用されている理由は、2点あります。

・自然素材100%で出来ている
・手軽に購入できて、作るのが簡単

麻紐は100%自然素材なので、水を汚染することは基本的にありませんし、使用後は畑や園芸用のプランターなどに撒けば肥料にもなります。また、麻紐はネット通販やホームセンターなどで手軽に購入できますし、簡単に加工できるので、産卵床を大量に用意したい方には特におすすめです。

メダカの産卵床作りに適した、100均グッズ

麻紐以外でメダカの産卵床作りに適した100均グッズが色々あります。メダカは4月~10月の間に産卵し、最盛期には毎日卵を生みます。産卵した卵はメダカに食べられてしまう危険性があるので、卵を生みつけた産卵床を別の水槽に移すことが必要です。正規店で販売されている産卵床用の水草は1つ400円~500円位するので、大量に準備するには少しお金がかかります。産卵床を100均グッズで製作することにより予算を低く抑えられ、大量に準備することが可能です。具体的にどのようなものが産卵床として使えるのか、見ていきましょう。

スポンジ

100円ショップの研磨剤スポンジとプールスティックがあればメダカの産卵床が簡単に作れます。プールスティックは1cm幅に輪切りし、研磨剤スポンジは上1cmを残してスティック状に切ります。カットしたスポンジを巻き付けて上部を結束バンドなどで縛り、これを輪切りにしたプールスティックに差し込むだけ！とても簡単です。スポンジで作る産卵床は1個当たり25円~30円で製作できるので、大量に産卵床を持っておきたい方にはおすすめの方法です。

水切りネット

水切りネットをのれん状にカットし、上部を結束バンドで巻いた後、カットしたスポンジや発泡スチロールに取り付けるだけで、簡単にメダカの産卵床が作れます。1個当たりの金額も安く、卵も見つけやすくて便利です。

毛糸

10cm程の毛糸を10本ほど束ねて片方を堅結びするだけでメダカの産卵床が作れます。水面に浮かぶようにしたいのであれば、上部にカットしたスポンジや発泡スチロールを浮き袋代わりに取り付けてもよいでしょう。毛糸の色は蛍光色などは避け、自然の色に近い黒色や緑色のものを選んでください。

麻紐を使ったメダカの産卵床の作り方

メダカの産卵床は麻紐を使うことで簡単に、低予算で、大量に作ることが可能です。麻紐をメダカの産卵床に使う際は、一度酸素系漂白剤で漬け込み、天日干ししてから使用するようにしてください。特に臭いがキツイ麻紐は鉱物油や界面活性剤などが染みこんでいる可能性があるので、水槽の水への影響を考慮すると、酸素系漂白剤による漂白処理を予めしておいたほうが無難です。漂白、天日干しが終わったら20cm程にカットし、10本束ねたら二つ折りにして上部を別の麻紐で縛れば完成です。麻紐で作った産卵床を水槽の中にいくつか入れておき、メダカが卵を産卵床に生みつけてくれれば、卵の別水槽への移動が簡単にできるようになります。

麻紐の多様性

麻紐は荷物を縛ったり、ラッピングに使用したりするだけでなく、バックやアクセサリーを製作する時の材料になったり、メダカの産卵床になったりと、実に多様性が高いです。不要になった際も、畑や園芸のプランターに埋めて処分することで、自然素材100%の麻紐は土の肥料にもなります。製品そのものに多様性があり、処分されてもなお自然環境に貢献する麻ひもを、ぜひ有効に活用してください！