「リネン」って他の麻とどんな違いがあるの？

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麻の中でも知名度が高いリネンとは、その他衣類に使用できる麻とどのような違いがあるのでしょうか。リネンとは、亜麻（アマ）と言われるアマ科の一年草です。主にアジア圏で栽培されている植物で、日本の衣類としても歴史が古いことで知られています。またフランス北部やベルギーなどでは、上質なリネンが多く栽培されていることでも知られています。リネンはサラサラとした感触が特徴で、涼しさを感じさせる素材でもあります。麻は、比較的固いものやシャリっとした質感のものが多いですが、リネンは滑らかな肌触りをしているのが、ほかの麻と大きく異なる点です。そんなリネンには、どんなメリットや注意点があるのでしょうか。リネンを取り入れる際のポイントについて解説しましょう。

麻（リネン）の主な特徴とメリット

リネンは、衣類として使用する場合にどんなメリットがあるのでしょうか。特徴を含めてみていきましょう。

通気性の良さ

リネンの最大の特徴は、通気性の良さでしょう。発散性もあるため、熱がこもりづらくまた水に濡れても乾きやすいという特徴を持っています。夏の暑い時期は、リネン素材のシャツやカットソー、ワンピースなどを着用することで快適に過ごすことができます。また衣類だけでなく、ベッドや枕カバー、シーツなどにも使用することができ、寝苦しい夏の夜を安眠に導いてくれます。

耐久性の良さ

リネンは、繊細な素材をしている一方で耐久性に優れている素材です。薄い生地なのに丈夫で、水に強い素材と言われています。リネンは、同じく麻の一種であるラミーに次ぐ耐久性を持っており、何度も洗って使えるのもリネンのメリットです。また水に濡れることで強度を増すという特性も持ち合わせているため、非常に使い勝手の良い素材と言えます。

吸湿性の高さ

通気性に優れたリネンは、吸湿性の高さも持ち合わせています。リネンは、コットンの約4倍の吸水性があると言われており、濡れてもサラッとしていることから、汗をかいても身体に衣類がくっつかないというメリットがあります。また吸水性の高さから、衣類だけでなくタオルやハンカチなどにも取り入れることができます。吸湿性に加えて熱を発散しながら素早く乾いてくれるので、夏場に欠かせない素材と言えるでしょう。

長いシーズン着ることができる

リネンは、夏のシーズンだけでなく春や秋にもおすすめの素材です。涼しげな印象があるため、これから暖かい時期を迎えるであろう時期はもちろんのこと、秋口も色味を変えるだけで取り入れやすい素材です。最近は、夏の終わりも残暑の厳しい日々が続くため、見た目に秋感を取り入れながら快適な素材を身につけたい場合におすすめです。

混紡性が高いのもポイント

リネンは、他の素材と混ぜて使えるため、混紡性が高いという特徴も兼ね揃えています。なかでも、コットンやポリエステルとの相性がよく、ウールと合わせれば冬にも取り入れることができます。コットンの柔らかさやポリエステルのストレッチ感、ウールの保温性など、リネンを混紡することで、リネンらしい見た目をキープしながら機能性をさらに加えることができます。

麻（リネン）の注意点とは？

リネンは、さまざまなメリットがある一方で注意点を抑えておく必要があります。大きなポイントとしてまず抑えておくべき注意点は、伸度の低さです。リネンは、一度縮んでしまうと元に戻ることができません。縮むことで耐久性は上がるものの、サイズが一回り小さくなる場合もあります。また色移りもしやすいので、色物と併せて洗わないよう徹底しましょう。

麻（リネン）特有の特徴を知れば衣類にも活かせる！

リネンは、さまざまなメリットと特徴のある素材です。衣類や生活用品に取り入れやすく、夏の暑さを吹き飛ばしてくれます。その一方で注意点をチェックする必要もあります。何度も洗える洗濯もきちんと取り扱い方法を確認しながら使用するようにしましょう。