麻紐が魔除けになると言われる理由について

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荷物を縛ったりプレゼントを包装したりと、私達の生活の中で気軽に使用されている麻紐は魔除けの力があるといわれていて、神社など、神聖な場所で利用されてきました。そもそも神様は麻を伝って地上に降りてきた、という説があり、神様と地上を結ぶものとして麻紐は多くの人々に信じられてきたようです。神様とつながりがある麻紐を使ってお守り代わりにし、災いなどから身を守ってきた風潮が日本のあちこちで見られます。今回は麻紐が魔除けとして利用されてきた理由や具体例について解説していきます。

なぜ麻紐は魔除けになる？

麻紐が魔除けになると言われてきたのは、地上と神様が麻紐によって繋がることができると考えられてきたことが理由ではないかと思われます。大事な場所に麻紐で結界を貼ったり、麻紐をお守りとして持ち運んだりするのは、神と繋がることができる麻紐を利用することで災いから身を守ってもらえると古来より考えられてきたからではないでしょうか。現在においても神社で麻紐で紡がれたお守りが販売されていたり、鈴紐に麻紐が使われていたりする所からも、古くから魔除けとして受け継がれてきた伝統を垣間見ることができます。

こんな神聖な場所にも！日本における麻紐の使われ方

古来より魔除けになると考えられてきた麻紐は、神主がお祓いをする際の神具や、神社の結界作りに多く用いられてきました。具体的にどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

神社の鈴紐

お参りの際に鈴を揺らす長い綱を鈴紐、または鈴緒と呼びますが、こちらが麻紐で作られていることを皆さんご存知でしょうか？麻紐で作られた神社の鈴紐は神様と参拝者を繋ぐ唯一のものであり、鈴紐に触れることで身に付いた災いが払われ、神様から多くの力を受け取ることができると言われています。

神主がお祓いの時に持つ御幣

神主が参拝者のお祓いをする際に使用する御幣。御幣は一見見ただけでは白い紙が木の棒にふさふさと付いているようにしか見えませんが、あの白い紙を棒に束ねるのに麻紐が使われています。麻紐が御幣に利用されるのは、ただ単に白い紙を棒に縛る、ということだけでなく、悪霊や災いを払うのに効果がある、という理由もあるそうです。

しめ縄

神社に飾られている大きなしめ縄、こちらも麻で作られています。神社におけるしめ縄は、社内を災いや悪霊から守る結界の役割を担っています。古来より人々の間では麻紐で四方を囲むと結界が作れるといった考えがあり、しめ縄は多くの人たちが集う神社において結界を作るための大きな太い麻紐のようなものであったのかもしれません。

麻は縁起物

麻は成長が早く、土に大きな根を張ることから「子孫繁栄」「商売繁盛」などの縁起物として重宝されています。古来より麻織物は天皇への上納品としてや、遣唐使の貢納の品として扱われてきました。麻は触れる機会が多い人ほど幸せが多く訪れるといわれており、現代においても、衣類や小物など、あらゆる製品となって私達の生活に密着した素材となっています。

お守り替わりに麻紐グッズを身に付けよう！

麻紐は紐の切れ端を持っていただけでも十分お守りになると言われています。最近では麻紐を使ったバッグや小物入れなども手軽に購入することができ、オシャレに、簡単に身に付けることが可能です。他の素材と違い、ただ身に付けているだけで神様から守られていると思うと、何だか少し安心したような、得したような気分にもなりますよね。麻紐グッズを身に付けて、心穏やかな楽しい毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか！