麻が縮みを起こしてしまう理由とは？

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麻の衣類を選択した後、サイズが急に小さくなったという失敗をしたとこありませんか？耐久性に優れた麻は、洗濯にも強いと思いがちですが、麻ならではの欠点があることを忘れてはいけません。麻が縮む理由は、メリットでもある吸水性に隠されています。麻は、他の素材に比べて吸水性に優れた素材です。タオルやハンカチなどはもちろんのこと、夏場の衣類など汗を吸ってくれることから非常に取り入れやすい素材です。

特に夏は汗をかくため、こまめに洗いたいという方も多いでしょう。しかし麻は、縮率2～3％の綿に比べて5～10％も縮んでしまいます。水に触れれば触れるほど、繊維が収縮して固くなるため、耐久性が上がるという仕組みになっています。では、麻を縮みにくくするにはどのようなお手入れが必要なのでしょうか。それぞれチェックしておきたいお手入れポイントを詳しく解説していきましょう。

低温で洗浄する

お手入れポイント一つ目は、洗濯時の温度です。30°Cくらいの温度を目安に洗いましょう。温度が高くなると繊維が硬くなり、縮んでしまう恐れがあります。そのような事もありますので、温度は上げすぎず汚れも落とせる温度をキープしながら洗うことをおすすめします。

手洗いで洗う

麻を洗うには、洗濯機よりも手洗いがおすすめです。麻は縮みやすいだけでなく、シワになりやすい性質も持っています。洗濯機は、洗いから脱水まで行ってくれるため、手洗いよりも圧がかかりやすくなります。ふんわり柔らかなリネンなどもシワシワになってしまう場合があることを知っておく必要があります。手洗いで麻の衣類を洗うには、優しく押しながら汚れを出していきましょう。また軽く揺らしたり持ち上げたりして汚れを落とすのもおすすめです。すすぐ時は、しっかり洗剤が落ちるよう水を変える回数を重ねて洗い流しましょう。洗剤残りは、シミの原因になりますので、濁りが出ないまでしっかりと濯ぐことが大切です。

脱水は洗濯を使用しない

場合によっては、洗濯機でおしゃれ洗いをすることもあるでしょう。その場合には、脱水だけ手で行うのもおすすめです。脱水は洗濯機の回転を強くし、圧をかけて振り払うように水分を飛ばしていきます。この場合、シワはもちろんのこと色落ちの原因にもなります。おしゃれ洗いまで行った麻は、洗面所で上から押すように水を絞っていきましょう。この際、出来るだけシワにならないようたたんで上から押し立てることをおすすめします。

平干し&日陰で干す

水分を切った麻の衣類は、平干し&日陰で干すようにしましょう。色褪せを防ぐために日陰がポイントです。またシワを防ぐために平干しで干すようにしましょう。もちろんハンガーを使って干すのも有効です。出来るだけシワができないよう、通気性を良くして乾かすことが大切です。

半乾きの状態でアイロンを使用する

麻の衣類は、完全に乾かす必要がありません。半乾きの状態で取り込み、最後にアイロンで仕上げていくことをおすすめします。その理由として麻は、完全に自然乾燥をさせてしまうと、シワシワの状態で乾いてしまいます。半乾きで衣類を取り込むのは、アイロンでシワを伸ばしながら熱で乾かすことがポイントになるからです。完全に乾かした後のアイロンでは、シワが伸ばしづらい可能性があります。少し湿っぽい状態で取り込み、素早くアイロンをかけるようにしましょう。

麻が縮みを起こす理由をチェックして正しく手入れをしよう

いかがでしたか？麻は、メリットとなる吸水性によって縮みを起こし、耐久性を高める素材です。衣類の場合、縮んでしまうことで麻の質感が損なわれてしまい、場合によっては縮みすぎて着れないことも起こり得ます。今回ご紹介したお手入れポイントを参考に縮まないお手入れをしてみましょう。