麻と綿ってどんな違いがあるの？

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例年、夏になるとうだるような暑さが続く日々がはじまります。暑さを避けるには、衣類の素材を選ぶのも暑さ対策の一つです。そんな夏に欠かせない素材といえば麻・綿ではないでしょうか。麻や綿は、混紡されることも多いため、素材の違いがイマイチわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、それぞれの違いを詳しく解説していきます。またそれぞれの質感や扱い方、夏以外に適した季節なども併せてご紹介しましょう。

麻ってどんな植物？

麻とは、植物の茎部分にある繊維のことです。麻と言ってもさまざまな種類があり、それぞれ質感が異なります。衣類で使用される麻は、リネンをはじめとしてラミーやヘンプなどが使用されます。リネンやラミーは、日本の歴史からしても親しみのある素材であり、縄文時代から取り入れられていたと言われています。麻の中には、薬物として知られている大麻も含まれています。ヘンプは、大麻の一種でありますが、薬物の影響のある成分が低いため、衣類などの加工製品にも取り入れることができます。

麻の衣類の質感や扱い方は？

衣類に使用される代表的な麻であるリネンは、サラサラ感と滑らかさが特徴の素材です。麻はリネンの他に、ラミーやヘンプ、ジュートなどの少し固めの素材もあります。麻は、通気性・吸水性に優れているため、熱を外に逃しながら汗もしっかり吸ってくれます。また縮みやすくシワになりやすい素材でもあるため、洗濯する際には注意が必要です。

麻の衣類がおすすめの季節は？

麻は夏を中心に春から秋まで幅広く使用できる素材です。吸湿性の高さから、組み合わせる素材によって冬場も活用できます。また麻は、衣類だけでなく小物に素材を取り入れることで季節感を出すことができます。バッグや靴、アクセサリーなどに取り入れてみると良いでしょう。

綿ってどんな植物？

綿とは、木綿の種から採取できる種子毛（しゅしもう）と言われるワタのことです。コットンフラワーとも言われており、ふわふわとした感触が特徴です。綿がそのままくっついているので、少し珍しさもある植物です。綿は、約8000年ほど前のメキシコで栽培されていたという記録があります。麻同様に古い歴史を持つ素材であり、衣類などに活用されていました。また綿は、短繊維種、中繊維種、長繊維種と3つの繊維の長さで分類されています。麻のように植物が異なることはないものの、地域によっても質感に多少の違いがあるので、異なる感触の綿が出来上がります。

綿の衣類の質感や扱い方は？

綿は、ふわっとした感触と肌触りの良さ、水やアルカリに強いという性質を持つ素材です。日本国内の衣類の約4割が綿素材と言われており、非常に馴染みのある素材と言えるでしょう。また染色性に優れているため、染めやすい特徴があります。染め物などに適した素材であり、オリジナリティーが出しやすいのも特徴の一つです。綿は、麻同様に縮みやすい素材でもあります。また毛羽立ちやすいという特徴もありますので、こちらも洗濯の際に気をつけたい素材です。

綿の衣類がおすすめの季節は？

綿は、厚さを変えることができるため、季節問わず使用できる素材です。夏場はもちろんのこと、春から秋、冬場もおすすめです。厚手の綿に麻を混ぜて、もふもふとした柔らかさのある冬の衣類もおすすめです。

麻と綿の違いを知って衣類を使い分けよう

いかがでしたか？麻と綿は植物としても全く違う性質を持っており、質感・扱い方も大きく異なります。どちらも夏場に最適な素材であり、組み合わせることによってそれぞれの良さを引き立ててくれます。それぞれの違いを知って、素材を活かした衣類を身につけましょう。