ファストファッションからの脱却が始まり、新たな価値観が求められるようになったファッション業界。その差材には従来のプラスチック素材や動物性のレザーではなく、サステナブルな素材のものが多用されているようです。果たして、「サステナブルな素材」とは、どのようなものなのでしょうか？また、どのような種類があるのでしょうか？

今回はサステナブルな素材についていろいろとご紹介していきますので、「サステナブルファッション」について注目している方はぜひ最後までお付き合いください！

この記事を読むための時間：3分

サステナブルな素材の定義

サステナブル素材とは自然環境に配慮した、環境負荷の少ない素材であり、主に2つの定義があります。

• 天然素材
• リサイクル素材

どのようなものなのか、詳しく解説していきます。

天然素材

サステナブルファッションにおける天然素材とは、ズバリ「土に還ることができる素材」のことです。古くなっても土の中で分解し、還っていくのでゴミになることがありません。よって処分による二酸化炭素の排出もなく、海や山を汚染することがないため、サステナブルファッションにとってはおあつらえ向きの素材であるといえます。

リサイクル素材

リサイクル素材とは、本来廃棄になるはずのポリエステル素材やペットボトルなどを利用し、再生して作られた素材のことです。ポリエステル素材やペットボトルなどは従来処分の際に自然環境へかなりの負荷をかけますが、再利用することによりこういった心配が無くなります。

サステナブルな素材の種類について

では、サステナブル素材にはどのようなものがあるのでしょうか？代表的なものをいくつかご紹介していきましょう。

オーガニックコットン

オーガニックコットンとは、農薬を3年以上使っていない土地において、有機栽培で育てられた綿花のことを言います。天然素材の中でも、製造の環境や工程において、最も自然環境に配慮した天然素材であるといえるでしょう。育てることで土壌の改良にもつながり、人体にも良い影響を与えます。

リサイクル繊維

リサイクル素材とは分別されたペットボトルや廃プラスチック、布切れなどを再利用した素材です。廃棄処分せずに再利用することから、地球環境に配慮した素材であることは間違いありません。

リサイクル繊維はファッションメーカーでも積極的に利用されており、中でも世界的に有名な靴のメーカーであるアディダスでは、海洋廃棄物をリサイクル繊維に加工し、スニーカーを製造するといった取り組みを行っており、自然環境の現状を知ってもらうことへのきっかけ作りに一役買っています。

アニマルフリー素材

「ビーガンレザー」とも呼ばれるアニマルフリー素材。革製品や毛皮など、多くの動物の命を犠牲にしてきた歴史に幕を下ろそうと、似た質感やデザインの素材を植物の葉っぱなどを利用して人工的に作ったものになります。サステナブルファッションの素材として利用されながら命の大切さをもアピールする、いろいろなメッセージ性をもった素材です。

無水染色素材

無水染色素材とは文字通り水を使わず、二酸化炭素で染色した素材です。従来繊維を染色するには大量の水が必要となり、染色した際に出る大量の排水が川の水を汚染するといわれています。無水染色素材は製造の際にこのような環境負荷がほとんどなく、きれいな水や自然の保護に大いに貢献したサステナブルな素材であるといえます。

サステナブルな素材を選ぼう

ファッションに限らず、あらゆる製品の素材は環境負荷が余りかからないものが求められています。また、従来であれば処分に際し環境負荷がかなりかかる素材を再利用するという、サステナブルな動きも活発化しています。私達もこういった素材を積極的に利用し、SDGsに貢献することが求められているのは間違いないでしょう。皆さんもぜひサステナブル素材に触れてみて下さいね！