毎年3月3日のひな祭り。中でも、女の子の赤ちゃんが生まれて初めて迎える「初節句」のひな祭りは、お祝いする家庭も多いです。「孫や親戚の子にひな祭りのお祝いを贈ろう」と考えている方も多いのではないでしょうか？そこでこの記事では、ひな祭りにお祝いを贈る時期や相場、ご祝儀袋の表書きなど、基本的なマナーについて紹介します。気になる方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事を読むための時間：3分

ひな祭りのお祝いの4つのマナー

早速、ひな祭りに贈るお祝いに関する4つのマナーを紹介します。

①贈る時期

ひな祭りのお祝いは基本的に、雛人形やお菓子、おもちゃなどを親戚のみプレゼントするのが一般的です。特に多いのは、赤ちゃんの祖父母が初節句のひな祭りに雛人形を贈る、というもの。雛人形をお祝いとして贈る場合、雛人形は約1ヶ月前の立春ごろに飾り始めることが多いので、1ヶ月以上前に贈ります。

しかし、それ以外のお菓子やおもちゃ、お祝い金を手渡す場合は当日に、郵送する場合は1週間前には届くように贈るとよいでしょう。

②お祝いの相場

初節句にお祝い金を贈る場合、祖父母は2万〜数十万円、親戚は5千円〜1万円程度が相場です。一方、プレゼントを渡す場合の金額はものによります。特に雛人形の値段は幅広いので、どんなものを贈るかでお祝いの値段が大きく異なるもの。

七段飾りのような本格的なものは20〜100万円するのに対して、1万円以下で購入できるコンパクトなものもあり、贈る相手によって希望するサイズも異なるでしょう。

③そもそも贈ってもよいか確認する

ひな祭りのお祝いで雛人形を贈りたい場合は、あらかじめ贈ってもよいか確認するのがおすすめです。すでに雛人形を持っていたり、他の人からもらう予定があったり、立派すぎて飾るスペースがなかったりすると迷惑になってしまいます。あらかじめ確認できない場合は、その他のプレゼントやお祝い金を贈るのが無難です。

④表書きや水引

ひな祭りにお祝い金を贈る場合やプレゼントにのしをつける場合、表書きは「祝御初節句」や「初節句御祝」が一般的ですが、単純に「御祝」でも構いません。また水引は、慶事等に用いられる紅白の蝶結び（リボン結び）にしましょう。

ひな祭りの定番のプレゼント

友人や親戚のお子さんにプレゼントを贈りたいものの、何を贈ろうか迷っている方も多いでしょう。ここからは、ひな祭りの定番のプレゼントを紹介します。

雛人形

雛人形は初節句のお祝いの定番です。多くの地域では、母方の祖父母が贈るという風習がありますが、最近は両家で相談して決めることも多いです。

つるし飾り

雛人形以外の、ひな祭りにまつわる飾りのプレゼントもおすすめ。糸に人形や縁起物の形の布細工をつけて天井や壁につるす「つるし飾り」は可愛らしく華やかで、プレゼントにもぴったりです。

ひなあられ

ひな祭りの定番のお菓子であるひなあられは、女の子が健やかに育つよう祈願する意味が込められています。四季をあらわす「赤（桃）・緑・黄・白」の4色か、大地・雪・桃の花をあらわす「緑・白・赤（桃）」の3色で構成されているのが特徴です。

菱餅

雛人形と一緒に飾ることも多いひし形のお餅「菱餅」は、縁起の良い食べ物です。「緑・白・赤（桃）」の3色でできており、3食のひなあられと同じく大地・雪・桃の花をあらわします。また、赤（桃）はクチナシ、緑はヨモギを使って色付けされており、どちらも邪気を祓うと信じられてきた植物です。

甘酒

もともとひな祭りには桃の花びらをお酒に浸した「桃花酒（とうかしゅ）」が飲まれており、江戸時代には白酒に桃の花びらをのせて飲まれるようになりました。やがて、主役である子どもも飲めるようにノンアルコールの甘酒が用意されるように。お祝いとして贈るなら甘酒がおすすめです。

そのほかのおもちゃやお菓子

そのほか、ひな祭りには関連のないおもちゃやお菓子を贈るのもおかしくはありません。お子さんが喜ぶようなものを選んでプレゼントしてあげましょう。

ひな祭りにお祝いを贈る前にマナーを確認しよう

ひな祭りに贈るお祝いのマナーについて紹介しました。特に贈る時期と相場については、マナーを守れないと相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるので、しっかり確認しておくことをおすすめします。とはいえ、ひな祭りのお祝いに細かなルールはないので、お祝いの気持ちが伝わる贈り物を考えてみてくださいね。